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2025/09/11(Thu)21:34
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2007/01/13(Sat)18:03
1901(明治34)年1月13日,神戸瓦斯会社が開業した。
現在の中央区北本町2丁目に明治39年6月、神戸瓦斯葺合製造が完成。
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神戸瓦斯プレート 明治32年(1899)3月設立。明治34年(1901)1月供用開始。社章は3つの光を図案化したものとか。デザインは、当時の商務主任であった井上光治氏(『神戸瓦斯四十年史』より)。本社は現在の神戸市中央区相生町にありました。昭和20年(1945)4月、京都瓦斯とともに、大阪瓦斯に合併されました。 『神戸瓦斯四十年史』 昭和15年9月1日 神戸瓦斯株式会社 より |
神戸瓦斯の拡張
神戸瓦斯は過般増資の結果四百七十五万円の大会社たるに到れるが其の営業区域の拡大と需用の増加は更に資本の大増加を余儀無くせしめ関西最大の瓦斯事業たらんとする姿あり
現今に於ける神戸瓦斯の営業区域は市を中心として東は西宮に到り西は舞子に達するものにして東方に対しては漸次其歩武を進め西の宮の如きは業に其の供給を開始したるも西方須磨塩屋、垂水、舞子の如きに対しては未だ何等の施設をも為す能わず、而かも市内は人口の激増と共に需用急進して拡張に踵ぐに拡張を以てせざる可らざる状態にありて到底現今の資本を以てしては此の大需用に応ぜん事素より望む可からず、而かも前途は神戸築港の完成に依りて市内東部の発達を眼前にし阪神沿道又其の発達激甚にして日を以て形勢を転換し来り芦屋及び御影山遊園の経営開始を見んとす更に西部に於ては駒ヶ林を始め兵電沿線の発達天馬空を駆るの形勢にして今日の需用業に会社の供給力に超越せるに尚お前途需用の形勢此の如し将来資本の増大を要する事益々急なるは偶然にあらず
翻って会社の実状を見るに日露戦役の後鉄商の破綻続発し洋鉄界の暴落を示せるの際に低廉のパイプ巨数を買収し其貯蔵を以て東西の幹線悉く布設し終り会社の建設時代は疾くに過ぎて数年来一割以上の配当を持続し営業の基礎連年確定して年々利益を増率するの姿あり従って今後の拡張事業も連年の営業成績に対し何等影響する処あらざるべく安んじて増資を断行する事を得べしと為せり
以上の如くなれば過般募集せる新株の如き時機を見て残額の払込みを終り同時に増資を実行すべく而して其の増資は一挙して倍加するの見込なりと云う果して然らば一千万円以上の瓦斯事業となり東京瓦斯と其の大を争うに到るべし
神戸新聞 1912.7.9(明治45)
データ作成:2001.7 神戸大学附属図書館
No.233|神戸の地元ネタ|Comment(0)|Trackback()
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