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2025/11/23(Sun)05:44
『神戸』の町のいろいろな情報を、史実や現況に基づいてお知らせします!! 間違いや思い違いへのご意見、ご注意、さらには記事の追記などがございましたら、気兼ねなくコメントやお叱りの言葉をお願いいたします。 また、「起業情報」や、それに基づく“まさに!!『おいしい情報』ネタをお届けします。興味のある方は覗いてみてください。
2025/11/23(Sun)05:44
2006/12/09(Sat)23:20
「神戸ルミナリエ」(組織委員会主催)が12月8日、始まった。阪神大震災の犠牲者の鎮魂と、復興への希望を託して始まり、今年で12回目。「空の魅惑」をテーマにした「光の彫刻」が明々と浮かび上がると、会場を埋めた人たちから歓声がわき起こった。
点灯式で、震災の犠牲者に対して黙祷がささげられた。組織委員会会長の矢田立郎・神戸市長があいさつした後、神戸市立港島小6年105人が被災地への応援歌「しあわせ運べるように」を歌った。点灯を告げる鐘が鳴ると、来場者の前にそびえる巨大な門「フロントーネ」から、光の回廊「ガレリア」まで順番に光がともり、あたりはそれまでとは別世界のようになった。
あの日から、もうすぐ12年。街の復興は進み、震災の記憶は遠ざかっていく。会場を訪れる人たちは、ルミナリエの光に何を感じたのだろうか――。
◆震災への思い
毎年来ているという神戸市灘区の和田和子さん(81)は「震災直後は終戦直後と一緒だった。今でこそ笑顔で歩けるが、最初の年はこの輝きが生きる勇気をくれた」。尼崎市の会社員福田有美さん(32)は「12年がたつが、震災は忘れられない。一年の締めくくりとして来てます」と話した。鳥取県から初めて来た主婦森下里美さん(37)も、震災を忘れられない。あの日、神戸に遊びに来ているはずだったが、急用でとりやめた。「あの日あの時、歩いていたはずの神戸を確かめに来ました」
◆新たな意味を
光に新たな意味を見いだして訪れる人もいた。
京都市の公務員古谷宏さん(33)は家族4人で訪れた。「子どもがこの光に声を上げて喜ぶ顔が私の光です。写真では味わえない感動で、仕事の疲れも忘れました」と笑顔を見せた。宝塚市のアルバイト福田恵理さん(21)は「幻想的な光の世界を味わいに来ました。あたたかい光を浴びると、嫌なことも吹き飛びます」と話した。「点灯の瞬間の周りの歓声が印象的だった」という神戸市灘区の大学4年岡本健吾さん(22)は彼女と2人で訪れた。「震災の枠を超えてきれいなものとして続いて欲しい光です」
◆神戸のちから
家族で毎年訪れている神戸市中央区の今村花さん(7)は「まるで夢の国にいるみたい。お姫さんになった気分」と大きな歓声を上げた。台湾から来た李啓坤さん(74)は「壮大な電飾を12回も続けられる神戸の力が、海外から人を呼び寄せるのだと感じた。体力があるうちにまた来たい」と話した。
2006年12月9日 朝日新聞 朝刊[神戸版]
神戸ルミナリエ組織委員会オフィシャルホームページ
http://www.kobe-luminarie.jp/index.html
<問合せ>
神戸ルミナリエ運営事務局 TEL (078)391-6371(12月22日まで)
<事務局>
〒650-0046
神戸市中央区港島中町6-9-1 神戸国際交流会館7階
TEL (078)303-0038 FAX (078)302-2946
No.144|神戸の地元ネタ|Comment(0)|Trackback()
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